犬の就職活動!その2(サンタクロース志望) 第一話

 最近、急激に寒くなって、中々起きれない。
ディズニーランドなどを筆頭にクリスマスムードが街を覆い始める今日この頃。

 僕は、日課を遂行しようとして、財布に手を伸ばす。そして、100円硬貨を取り出す。それを貯金箱にいれようとして、一瞬僕の思考は停止する。昨晩には、確かにあった貯金箱、毎日入れれば最後には数万円が貯まるという優れもの、高校二年から始めたから結構な額になっていたはずだ。

「ない」
 いくら探しても見つからない。盗難?ありえない、狭い部屋だ。いくら熟睡していても気づかないわけがない。そんな、僕の焦りを知ってかしらずか、タイミングよく犬の鳴き声が響いた。
 帰ってきてから、探そう。僕は、着替えて外にでる。


『ジャラ、ジャラ』
 ロッキーは、一所懸命に何かと格闘している。

「ロッキー」
 自分を呼ぶ声に気づいて、ロッキーは一回振り向いてから、はっとしてその何かを器用に転がして小屋の中に収納する。

「何やってるんだ」

「散歩に連れてけ」
 尻尾をブンブンふって飛びついてくるロッキーに僕は冷たい視線を送ってから、小屋に侵入する。ロッキーは、無駄な抵抗はしなかった。

「これ何だ」
 僕は、よだれまみれで、あちこち凹んだアルミ缶をロッキーに見せつける。

「ごめんなさいワン」
 いきなり、反省の演技をし始めた。まぁ、いい。怒るのは理由を聞いてからでも遅くない。

「オイラも働こうと思って」
 怒る気が一瞬で消えた。確かに、昔に比べればロッキーと接する時間は少なくなっているのも事実だ。バイトに来週締め切りでまだ全く手をつけていないレポート。
 この世界には、働いている犬盲導犬、介助犬、警察犬などがいるが。別にその他の犬が働いていないわけではないと思う、普通に飼われている犬だって飼い主の心の支えになっているのだから。
 つまり、ロッキーは自分が役に立ってないと思い込んでいるのだ。それは、飼い主の僕に責任がある。

「働く、必要なんてない。お前は十分役にたってる」
 ロッキーの頭を優しく撫でた。

「犬に自由を!」

「えっ?」
 ロッキーは、小屋に入て、紙を銜えて出てきた。

「これは?」
 僕は、紙をひろげる。紙は、バイトの募集チラシらしきもの。『サンタクロース募集』あとは字が滲んで判別不能。

「で、なんで金が必要なんだ?」

「・・・服装から入ろうと思って」

「もう、採用されたのか?」
 
「まだだワン」

「もし、合格したら買ってやるよ」


 その日のよるに採用が決まった。まぁ、正直それまではサンタが実在するかどうかも眉唾ものだったが。眠ろうとしてベッドにもぐりこんだ僕は、奇妙な鳴き声におこされた。狭い庭に巨大なトナカイがいるなんて・・・
 
つづく


 
 
 



 


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